増え続けるAI需要とデザイナーのあり方
ここ数年で、AIを活用したデザイン生成は一気に身近なものになりました。
ワイヤーフレームの自動生成や、テキストからのUI提案など、以前であれば時間をかけて作っていたものが、短時間で形になる場面も増えています。便利になったと感じる一方で、これからUIデザイナーは何を担うべきなのかを考える機会も増えました。
デザイナーができること・やるべきこと
技術以前の基礎や考え方を立ち返ってみる
まずは、UIの基礎や設計の考え方を振り返ります。
自分が業務内容を仕事仲間に共有するとき、指示をする場合、何から話し始めますか?
「これは●●というサービスで、△△な人が〇〇のときに使うものです」
といった内容になるかと思います。まだ上記のいずれかが未確定かもしれないですね。
要件の整理・ユースケースの設定を怠らない
UIを考えるとき、まず必要なのは要件の整理。
誰のための画面なのか、何を達成するための導線なのか、どの情報を優先するのか。使いやすさを追求し、工数を減らすためには、想定できるユースケースをできるだけ洗い出す必要があります。
以前、クライアントとの打ち合わせの中で印象に残った言葉があります。
「AIを使うにしても、まず人間が整理すべき情報がある」というものでした。
どのようなユーザーが、どんな状況で使い、どんな課題を抱えているのか。そこが曖昧なままでは、どれだけ高性能なツールを使っても、本質的な解決にはならないという話でした。
そのためには対象となるユーザーや管理者の率直な意見が欲しい。現場の声を聞いて、作ろうとしているものの解像度を上げていきます。
意味を持ったデザインへと落とし込む
単に「見た目が整っている」だけでは不十分で、操作の流れや心理的な負担まで想像することが求められます。
また、デザインは感覚だけで成り立つものではありません。視線の流れ、情報の階層、余白の使い方、コントラストのバランスなど、基礎となる理論があります。
これらを理解したうえで構築されたUIと、なんとなく整えられた画面とでは、長期的な使いやすさに大きな差が出ます。AIがレイアウト案を出してくれたとしても、その妥当性を判断するのは人間の役割です。
AIをうまく活用するためには、まず人間側が情報を深め、構造を整理し、それを育てていく必要があると感じています。
曖昧な指示からは曖昧な結果しか生まれません。目的や制約条件を明確にしたうえで使うことで、AIは初めて力を発揮します。
その意味では、デザイナーの役割がなくなるのではなく、むしろ思考の質がより問われるようになっているのかもしれません。
AIだけでは仕事につながらない事実
そして、AIを使えるだけで仕事を得るのはやはり困難。
実務につながる導線を自分で切り拓かなくてはなりません。
特にフリーランスは、新規案件を取りに行くのに苦労します。
せっかく技術を得たのに、ご縁につながらない状態は非常に勿体無いです。
仕事探しに使う労力はなるべく減らしたいものです。自分に合った方法を活用してください。
まとめ
簡単に生成ができる時代になったからこそ、UIデザイナーとしてやるべきことはまだ多いと感じています。
要件を整理し、ユースケースを想定し、基礎に立ち返りながら判断すること。
その積み重ねがあるからこそ、AIを単なる自動生成ツールではなく、思考を加速させるパートナーとして活用できるのだと思います。
今後もAIは進化していくはずです。その変化を恐れるのではなく、自分の思考を深める機会として向き合っていきたいと考えています。
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